保護色で暮らす

地味目な社会人の日常 ー食と旅ー

『台湾で食べるべき絶品料理5選』的な記事がモヤモヤする

インターネットで旅行メディアを見るのが好きだ。

おすすめの観光地やお店について一般人がまとめた記事を掲載しているサイトのことである。 最近多いのが『台湾で食べるべき絶品料理5選』とか『街並みがきれいなヨーロッパの街7選』とかそういう『〇選』記事。 旅行メディアには『〇選』記事がいっぱい。わかりやすくて読んでみたくなるタイトルだ。私もタイトルに惹きつけられてそういう記事をよく読んでいたのだけれど、次第にこの『〇選』という言葉にモヤモヤするようになった。

 

私は『〇選』ライターに声を大にして言いたい。

「あなたはありとあらゆる台湾料理を全て食べたんですか」

「ヨーロッパ全土を訪れてからこの7か所を選んだんですか」

 

旅行メディアの『〇選』記事には、『選んだ』というよりも知っているものをとりあえず全部あげただけに見える記事や、実際に自分の目で見たわけでもないのにおすすめしている記事が結構ちらほら。

これってなんか違うと思う。

こう思うのは私だけでしょうか?

                                                                                                                                                              『〇選』という言葉は、そのものについて深い知識を持っている人だけが使える言葉だと私は思っている。だって、知識が無かったら何が良くて何が悪いかなんてわからないじゃないですか。良いものなんて選べないじゃないですか。 例えば、魚についてあれだけの知識を持っているさかなくんが『見た目が美しい魚3選』とか『鍋にしたらおいしい魚5選』とかを披露していたら、ものすごく信憑性がある。しかし、たいして知識のない人が『〇選』情報を披露しても全く信憑性がないし、むしろ知らないくせに大きなこと言うなと思う。

 

つまり、『〇選』という言葉はその食べ物であれ、地域であれ、これには詳しいと自信を持って言えるくらいの知識を自分のものにしてから使うべきだと思うのだ。 『街並みが美しいヨーロッパの街7選』とか書くなら、ヨーロッパの国全てを、全てではなくてもせめて8割くらいを訪れてから書いてほしいのであって、そうでないのなら『私が訪れてみて気に入った街6つ』くらいのタイトルにするべきだと思う。

                                                                                        

この平凡なタイトルをみてほしい。

 

pippi-naito.hatenablog.com

 

シンガポールで食べたあれこれ』

 

私だって『シンガポールが誇る絶品5選』くらいの目を引くタイトルをつけたかった。でも、私はシンガポールに1回しか行ったことがないし、それほどいろいろなものを食べたわけでもないから、こんなぼんやりとした面白味のないタイトルしかつけることができなかったのだ。

                                                                          ブログも旅行メディアも何を書くかは個人の自由。何をどう書いてもいいと思うけれど、私は自分にも、読んでくださる方にも常に正直でありたい。