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保護色で暮らす

地味目な社会人の日常 ー食と旅ー

オフシーズン真っ盛り!冬の軽井沢

12月某日、オフシーズン真っ盛りの軽井沢に行ってきた。

冬だというのに避暑地・軽井沢に行った理由は単純明快。とあるホテルの宿泊券が当たったからである。

軽井沢は初めての私。池袋から出ている高速バスで2600円、3時間ほどで軽井沢駅に到着した。

 

それにしても、オフシーズンの軽井沢は想像以上にオフ状態だった。

気になるお店を調べると冬期休業に入っている店ばかり。街を歩いていてもシャッター商店街的な趣。かろうじて営業中のお店に入れば、広い店内はガラガラ。

軽井沢にいく前は、何か月も冬休みがあるなんて経営的に大丈夫なのかといらぬ心配をしていたが、これじゃあ開店していた方が赤字だろうと妙に納得。

 

さて、なにはともあれ軽井沢観光。

まず向かったのは中軽井沢と呼ばれる地区。この辺りは星野リゾートによって開発されており、軽井沢駅から無料シャトルバスが出ている。所要時間は15分ほど。

 

見どころは2つの教会であるようだ。

軽井沢高原教会

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・石の教会 内村鑑三記念堂

 

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土曜日だったということもあり、どちらの教会でも結婚式をやっていた。それも、1日に何組も予定がある様子。結婚式の下見らしきカップルもあちらこちらに。下見カップルには1人ずつアテンダントがついて、教会の中やその付近を案内していた。教会のパンフレットもきれいでお金がかかっている感じ。これら2つの教会と近くにあるホテルブレストンコートは結婚式ビジネスで儲けていると思われる。こんなビジネス教会ありがたくもなんともないやい、と思いつつもしっかり教会の中に入り、ちゃっかり椅子に座って見学。

ビジネス教会(勝手に決めつけているだけ)でも、教会という場所はやはり特別な空間だと感じた。しんと静まりかえっていて、空気が澄んでいる。とくに、石の教会の内部はとても素敵だった。石とガラスでできた不思議な教会で、オーガニック建築というらしい。ブロック石を積み上げた壁には植物が這い、静かに水が流れていた。教会内に流れているヒーリングミュージックはこの教会のために作られた曲なのだと結婚式下見カップルのアテンダントさんが言っていた。こんな場所で結婚式ができたら素敵だろうなあ。

結婚式と言えば、軽井沢高原教会では牧師さんが結婚式の練習をしている場面に遭遇した。

遠慮なくそれを見学する。聖書の朗読をする牧師さん。「ひとりよりふたりの方がいい」的な箇所を朗読していた。

目の前でひとり椅子に座り聖書の言葉に耳を傾けるその女は、ひとりであることを十分に楽しんでいます。どうかそんなことを言わないでください。

 

さて、中軽井沢から戻ったあとは、軽井沢観光のメインストリートであるらしい旧軽井沢銀座へ向かう。夏であればバスで行くのが便利なようだが、冬期はかなり本数が少ないようだったので、軽井沢駅から歩いていくことにした。大きな通りをひたすら真っすぐ歩いて15分ほど。

まずは、軽井沢名物らしいプリンを食べにカフェレストラン『Paomu』へ行く。ミルキー生チーズケーキとやらも名物らしく、どちらも捨てがたかったので両方食べることに。『ミルキー生チーズケーキ』ってネーミングがずるい。なんかすごくおいしそうに聞こえるではないか。『生チーズケーキ』という言葉は新しいなと思っていたが、『生』=『レア』ってことなわけで、要するにレアチーズケーキってだけの話だった。ネーミングは大事である。プリンもチーズケーキもおいしかったが、個人的にはチーズケーキの方が好き。まんまクリームチーズです的な濃厚さで、中にはブルーベリーソースが入っていた。

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左がプリン、右がチーズケーキ。生花が添えられている。食べ終わるまで造花だと思っていた自分の感性が悲しい。

 

軽井沢は外国人宣教師の別荘地として発展してきた歴史があるため、パンがおいしいことで有名らしい。せっかくなので買って帰ろうと旧軽井沢銀座通りをブラブラ。老舗パン屋『浅野屋』と『フランスベーカリー』は向かい合っているんですね。どちらにしようかと悩んだが、浅野屋は東京でも買えるからという理由でフランスベーカリーにした。フランスベーカリーはジョン・レノンがフランスパンを求めて通っていた店とのこと。店内にはジョン・レノンの写真が飾ってあった。店内はこじんまりとしているが、イートンスペースもあり。素朴で優しい味わいの昔ながらのパンといった感じ。地方のパン屋にしては、値段は優しくない。軽井沢価格だった。

 

短い旅を終えて帰りの高速バスの中でぼんやり考えた。

どこに行っても空いているという点ではオフシーズンの軽井沢も悪くない。しかし、ガイドブックにあるような緑あふれる光景は一切見ることができないので、やっぱり軽井沢は夏に訪れてこそなんだろうと思った。これぞ見ずして軽井沢を語ることなかれ。

今回、私が見たのはどこに行っても広がる禿げ木、茶色の世界であった。